セルフビルドは、完成までひとりにしない。【前編】
2026/10/13
セルフビルドは、完成までひとりにしない。
― Ks-laboが考える、家づくりの支え方【前編】
先日、社長と昼食を取りながら、Ks-laboのセルフビルドについて話をしました。
「セルフビルドだからといって、部材を渡して『あとは自分たちでつくってください』では終われない」
自分たちの手で家をつくろうと決めた時は、きっと誰もが希望にあふれています。
けれど実際に作業が始まれば、やり方が分からなくなったり、思うように進まなかったり、
「本当に完成できるのだろうか」
と不安になったりする時が、どうしてもやってきます。
そんな時に、どれだけ気持ちをそれ以上下げず、もう一度前を向けるように支えられるか。
全部をひとりで完成させなくてもいい。8割でも9割でも、自分たちの手でつくり上げたと思えた時、施主さまは本当にいい顔をする。
そう話す社長の表情もとてもいい顔をしていました。
セルフビルドは、ひとりで全部やることではない
Ks-laboが考えるセルフビルドは、すべてを施主さまだけに任せる家づくりではありません。
自分でできるところは、自分の手で。
分からなくなった時には一緒に考え、難しいところは手を貸し、気持ちが折れそうな時には、もう一度進めるように背中を押す。
手を出しすぎれば、施主さま自身がつくる喜びを奪ってしまいます。けれど、任せることと、置いていくことは違います。
目指しているのは、私たちが完成させることではなく、施主さまが最後に「自分でできた」と笑顔になることです。

「聞きたいのに聞けない」をつくらないために
以前は、一度目の相談は無料、二度目以降の相談や手伝いにはチケットを購入していただく仕組みにしていたそうです。
けれど、その仕組みがあることで、
「これを聞いたらお金がかかってしまう」
「あと一回しか聞けないから、今は我慢しよう」
「こんなことを頼むのは申し訳ない」
と、助けを求めることをためらってしまう方もいたそうです。
作業の様子を見に行くと、助けてほしそうな表情をしている。それでも、施主さまの方からはなかなか声をかけられない。
その経験から、今は必要な相談やサポートも含めて、セルフビルドを一緒に進めていく形に変えています。

「助けてください」と言われれば助けに行く。「一度見に来てください」と言われれば様子を見に行く。
相談の回数を数えることより、完成まで安心して頼ってもらえる関係をつくることを大切にしています。
完成まで、ともに歩むということ
セルフビルドは、自分の手で家をつくること。
けれど、それは何もかもをひとりで抱え込むことではありません。
自分で挑戦する喜びも、誰かに支えてもらう安心感も、どちらも大切にしながら家をつくっていく。
セルフビルドは、完成までひとりにしない。
それが、Ks-laboの家づくりに対する姿勢です。

そして、自分たちの手で家をつくり上げた先には、完成した建物だけではない、もう一つの大切なものが残ります。
後編では、セルフビルドの経験が、その後の暮らしにもたらすものについてお話しします。
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